こんにちは。
大松矯正歯科クリニックの高 大松(”Dr コウ”)です。
皆さん、お元気ですか?
この4月から東京都豊島区立 清和小学校の学校歯科医(校医)を拝命いたしました。
校医のお仕事は児童の健康安全を司ることです。
具体的には年2回の歯科検診、入学前の就学時検診、歯科講和、学校保健委員会そして日々の健康へのアドバイス等があります。
木曜日に初めて学校保健委員会に参加してきました。
学校の先生方、PTAの皆様、内科・耳鼻科・眼科の各先生方と色々な意見交換をさせて頂きました。
また、精神科医の榎本先生の特別講演『子供の心の健康についてー豊かさの精神病理からみるー』を拝聴させて頂きました。
子を持つ一人の親として、また日々接する児童さんそして患者さまへの対応について大変勉強になりました。
榎本先生ありがとうございました。
さて、僕が担当している歯科は、全国平均に比べてウ蝕(虫歯)の罹患率は低い方でした。
しかし、統計でみると児童の約半数に虫歯の処置済みと未処置者がいました。
これは、半数の児童が虫歯を経験した事があるということです。
できれば、一生涯虫歯に罹患しないで過ごすことがなによりです。
虫歯は一度なると基本的には自然治癒はありません。(本当に初期の虫歯なら再石灰化で回復することはありますが)
また、虫歯を治しても時間とともに材料の劣化に伴う再治療が必要になります。
再治療に伴い健康な歯質を削らなければなりません。
人生80年(もっと長生きの人が多いいですが)の時代、その始めの10年間位の小学生の時期にお口の環境がある程度決まってしまいます。
ですから、小学生の口腔内環境を守る学校医は重大な責務を負っていると思います。
今回、児童さんたちに昼休みに歯ブラシタイムを設けて頂くように提言させて頂きました。
学校の教育の一環として歯ブラシを位置付けて頂ければ、ご家庭でも歯ブラシの習慣が付くと思います。
毎日(出来れば毎食後)やらなければ予防としての意味がありませんので、
親御さんたちも『学校で歯ブラシをやってるんだから家でも出来るでしょ!』と子供たちへの動機付けがしやすいと思います。
我々歯科医は治療するよりも予防を中心に考えていかなければいけないと思う今日この頃です。
矯正治療は虫歯予防の観点からも大変重要です!