こんにちは。
大松矯正歯科クリニックの高 大松(”Dr コウ”)です。
皆さん、お元気ですか?
虫歯の治療法に歯を削らない方法があるのをご存知ですか?
それはカリソルブというものです。
カリソルブ(Carisolv) はスウェーデンのメディチーム社より発売されている化学-機械的う蝕除去システムです。
薬剤によりう蝕を化学的に溶解し、手用器具にて除去を行います。
日本では薬事の許可が2007年1月に承認され、2007年11月からデニックス社から市販されています。
以下デニックス社のサイトからカリソルブの説明を転載します。
カリソルブとは
歯の象牙質のムシ歯部分だけを除去できるシステムです。
弱い濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液とアミノ酸などゲル状の溶液を混ぜて象牙質のムシ歯部分に塗布すると、ムシ歯部分だけが軟らかくなります。
軟らかくなったムシ歯部分を専用のインスツルメントで除去します。
ムシ歯部分にしか作用しないので、健康な部分を軟らかくさせることはありません。
治療中専用のインスツルメントを使用して、手指で除去するので、回転切削器具のようなキーンというような音はしません。
また、回転切削器具を使用して治療するよりも、痛みの非常に少ない治療になります。
歯科用材料として厚生労働省の承認を受けており、安全性に関しても問題ないことが確認されております。
カリソルブでの治療は、痛みは極めて少ないですが、すでに痛みを伴っている場合もしくはムシ歯が神経に達している場合は、麻酔が必要になることがあります。
カリソルブでの治療では、ほとんど往来の回転切削器具を使うことはありません。
但し、歯の表面の硬いエナメル質にはカリソルブは作用しませんので、カリソルブをムシ歯に到達させるために、往来の回転切削器具でエナメル質を削ることはあります。
カリソルブでの治療は、保険適用にはなりません。保険外の治療となります。
以上カリソルブのメーカー説明です。
適応症について書かれていませんでしたので、少し補足しますと・・・
C2程度の初期ウ蝕にしか効果がありません。
と言うことは既にお痛みのあるウ蝕は適応外で、今までのタービンエンジン等を使った切削が必要となります。
すべての虫歯に適応できるわけではないので、歯科医に良く説明をお聞きの上処置を行って下さい。
大松矯正歯クリニックは矯正専門クリニックなので、ウ蝕の処置は行っていません。
ご希望があれば、カリソルブを扱っている歯科医院をご紹介いたしますのでお申し付け下さい。