こんにちは。
大松矯正歯科クリニックの高 大松(”Dr コウ”)です。
皆さん、お元気ですか?
不正咬合の原因の一つに口呼吸があります。
口呼吸によりいつもお口が開いていることから、上下の歯の間に舌が入り込み前歯が咬み合わなくなります。(開咬/open biteという症状)
また、口呼吸が習慣化すると体の細菌への抵抗力が弱くなり、かぜや花粉症の症状も悪化しやすくなります。
成長期のお子様が口呼吸をする場合、扁桃腺やアデノイドの肥大が考えられます。
また、アレルギー性鼻炎等で鼻呼吸が出来ない場合もありますので、症状がひどい場合は耳鼻咽喉科への対診が必要となることもあります。
口呼吸の弊害としては
1.上記の開咬のような不正咬合の誘発
2.乾燥した空気があたってのどを痛める
3.細菌が増殖しやすくなり、風邪などをひきやすい
4.花粉症などのアレルギー症状がでやすい
5.のどが渇いて水分が欲しくなる。
肥満や食欲不振などの一因も
6.口の中が乾燥して虫歯や歯周病になりやすい
7.その他
鼻には嗅覚以外に呼吸器としての『浄化』、『加温』、『加湿』の三つの機能があります。
鼻から入った空気中の細菌が上の三つ作用で弱められ、胃に流れ落ち胃で死滅され感染を防ぎます。
のどには『浄化』、『加温』、『加湿』の作用がないので、細菌が増殖しやすく口呼吸では風邪や花粉症になりやすいとのことです。
大人の場合はかぜや花粉症で鼻がつまりやすくなることがありますので、その予防として『鼻うがい』が有効です。
『鼻うがい』の方法を記しましたので、お試し下さい。
日経新聞2015年1/23より加筆掲載
鼻呼吸を意識して、不正咬合の予防と風邪を引かないようにしましょう!