こんにちは。
大松矯正歯科クリニックの高 大松(”Dr コウ”)です。
皆さん、お元気ですか?
上の写真、左右の前歯に大きなすき間が見られます。
左右の中切歯(一番前の歯)間にすき間がある症状を正中離開(せいちゅうりかい)と言います。
原因には
○歯の大きさと顎の大きさが合っていない。
歯の大きさが顎の大きさに比べて小さい場合
○上唇小帯付着異常(じょうしんしょうたいふちゃくいじょう)
上唇の裏側から上の前歯の間に走行しているヒダ状の帯
これが普通の状態よりも厚いと歯の間にゴム状の障害物となり歯が寄り合わない
○過剰歯(かじょうし)
上下の歯の歯根の間に過剰な歯が存在している場合
○みにくいアヒルの子の時代(ugly duckling stage)
上の真中の永久歯は正中が離れて萌えてきます。
小さな乳歯に代わって大きな永久歯が萌え、
しかも正中が離れていることから、この時期のこの現象をみにくいアヒルの子の時代と言います。
また、前歯4本が生え、その後に待機している犬歯の影響で歯根が押し込まれて前歯にすき間がでます。
これは特段異常な状態ではありません。
みにくいアヒルの子と呼ばれるゆえんは犬歯が生え揃うと、自然にそのすき間が閉じてきてキレイな状態に戻るためです。
みにくいアヒルの子は本当は白鳥だったというお話をオーバーラップさせて、この時期に見た目が悪くても後できれいに整うことがありますと言う歯科用語です。
○上顎前歯の前方傾斜によるもの
上顎前突症(出っ歯)、歯周病や習癖(指しゃぶり、爪咬み・・・)によって前歯が前にせり出して前歯にすき間がでます。
○人種による原因
東洋人や白人は上記の原因で正中離開が生じることがあります。
しかし、黒人の場合は上記の原因がなくても人種的に正中離開が生じます。
○その他
正中離開の原因は多岐に渡りますので、
お子様やご自身が正中離開を気にされる場合は
一度矯正専門医へお問い合わせ下さい。