「看取りの場でのコミュニケーション」
先日の新聞で気になった記事がありました。
ー「看取りの技法」全国に広めるー という記事です。
死期を間近に控えた患者さんへの在宅医療を行っている医師のお話です。
看取りの現場で重要なのは「患者が穏やかな表情になれるよう、その人の『生きる支え』を強める事」。
それは家族や仕事など、人によって違います。
患者に問いかけることで、気付かせ生きる力にしてもらうことです。
これが「看取りの場でのコミュニケーション」の基本になります。
実際には患者さんの話しを丁寧に聞く「援助的コミュニケーション 」が重要です。
一番気になっていることを聴き、相手の希望と現実の開きを苦しみとしてキャッチしてあげます。
そして、苦しみを通じて気付く「本当の支え」があると、
患者さんは穏やかになれます。
どんな時でも、患者さんから逃げずに一緒にいる。これが、看取るということなのです。
看取りの医療現場だけではなく、普段僕等が行っている仕事(診療)にも大変役に立つお話でした。
朝日新聞2016年1月30日 beより一部転載